

アプリインストール広告とは?
本日はアプリ事業者様向けに、ユーザー獲得のメイン手法であるアプリインストール広告についてご説明します。
アプリインストール広告とは、その名の通りアプリのインストールを目的とした広告のことです。アプリインストール広告の市場は世界的にも成長を続けており、いまや当たり前の手法となっています。日本の市場はAPACの中では中国に次いで2番目に大きく、2019年には約3,000億円にまで拡大しました。
Googleをはじめとする媒体の最適化アルゴリズムが進化したことで運用コストが年々減少しており、広告代理店を介さず自社運用を検討されている企業様も多いのではないでしょうか?そこで今回の記事では、アプリインストール広告の主要媒体の課金形態、特徴をご紹介します。自社運用をご検討される際には、ぜひご参照ください。
出典:AppsFlyer、アプリインストール広告の3カ年市場予測を発表
アプリインストール広告の主な課金形態
次にアプリインストール広告を出稿する上でかかる費用についてご説明します。
まずはインストール広告の主な課金形態をご紹介します。
基本的には、広告の表示回数(インプレッション)1,000回ごとに課金される仕組みです。ディスプレイ広告やSNS広告に多く、認知やブランディング目的の広告に向いています。
ユーザーが広告をクリックするごとに課金される仕組みです。インプレッションで課金されず効率的な面がある一方、キーワードのボリュームの多さなどの要因で単価が高い場合は費用がかさむ場合があります。
インストールされるまで課金されない仕組みです。単価は上記2つに比べて高い傾向があります。また、不正なインストール(アドフラウド)が発生しやすいため、広告計測ツールを活用した対策が必要です。
アプリインストール広告の運用には、各媒体の課金に加えて、コンバージョンを計測するために使用する広告計測ツールのアトリビューション費用がかかります。
アプリインストール広告の主要媒体の紹介
まずはGoogleです。よく使われているのが、Googleアプリキャンペーン(旧UAC)というものです。このキャンペーンを使用すると、Googleの検索結果や、Google Play ストア、YouTubeやその他Googleディスプレイネットワーク(GDN)に出稿することが可能になります。広告の素材や予算、ターゲットなどを登録だけで出稿先のフォーマットに合わせて自動で広告を作成、掲載してくれるので、他の媒体よりも運用の手間をかけず多くのユーザーにリーチできるというメリットがあります。そのため、アプリインストール広告の中ではかなりメジャーな手法です。
Googleのネットワークの中で成長著しいのはYouTubeです。2018年時点でMAUが6,200万人、動画型の広告を配信できるのが特徴です。
広告の出稿方式も複数あり、動画の途中や検索結果に表示される広告や閲覧の前後に配信される数秒間のものなどがあります。また課金形態も、視聴課金、インプレッション課金、掲載日数課金の3つがあり目的にあった広告の配信ができます。
YouTube広告もGoogle広告から出稿することができます。
(参考):ユーチューブ、日本で10年 ネット人口の8割が視聴
Twitterは2017年時点でMAUが4,500万人を超えています。
Twitter広告では、検索結果とタイムラインに広告を出稿することができます。
形式は、イメージアプリカード(ツイートと同じような見え方で画像とテキスト)とそのビデオ版でビデオアプリカードがあります。ターゲティングの機能に特徴があり、特定のアカウントのフォロワーなどに限定することも可能です。
こちらからアカウントを作成して広告を作成することができます。
Facebook/Instagram
2017年時点でのMAUはFacebookが2,800万、Instagramが1,600万となっています。
日本では、Facebookをビジネスで利用するケースが多く、年齢層が他のSNSと比べ高いのが特徴です。逆にInstagramは年齢層が低くなっています。Facebook広告は、運用コストがかかる反面、ターゲティング精度の高さから、他の広告媒体と比較して高い費用対効果が期待できます。InstagramはFacebook社の傘下であるため、Facebookの広告アカウントを開設するだけでInstagramにも自動で広告配信できる点もメリットの一つです。
Facebook及びInstagramなどの広告はこちらから作成できます。
(参考)国内MAU2,800万人突破!ミッション変更後のFacebook、日本における今後の展望
LINE
LINEは日本最大のメッセンジャーアプリです。毎日LINEを使うユーザーの割合が86%を超えており、アクティブ率が非常に高いサービスです。
MAUは8,400万人以上おり、日本の人口の66%以上が使っているサービスです。FacebookやTwitterなどのSNSではリーチできないようなユーザー層がおり、積極的に出稿しておきたい媒体です。LINE NewsやLINEマンガなどの関連サービスにも出稿することができます。
こちらから広告アカウントの登録ができます
(参考):LINE Business Guide 2020年7月-12月期
TikTok
TikTokは短時間の動画投稿SNSです。広告の出稿形式は動画のみになっています。また、同サービスの運営会社であるByteDance社が保有する他の動画投稿サービスにも出稿が可能です。
MAUは2019年時点で950万人です。メインのターゲットが10代、20代と若いユーザーが多い点が特徴です。 課金形態は、クリック課金型(CPC)、最適化クリック課金型(oCPC)、インプレッション課金型、再生課金型(CPV)があります。
こちらからアカウントの登録ができます。
(参考)1日平均起動43回!「あごのせ」10代を中心にハマるユーザー続出の「TikTok」
TikTokはコミュニケーションプラットフォームとして2019年の日本でどう進化するか
App Store(Apple Search Ads)
次はApp Store内でのインストール広告です。こちらはiOS限定となります。
App Store版の検索広告のようなイメージで、指定したキーワードが検索された際に検索結果画面にアプリが上位表示されます。ただし、1つのキーワードに対して表示されるアプリは1つに限定されています。課金形態はクリック課金で、細かいターゲティングや運用ができるAdvancedプランと運用に工数が避けない事業者様向けのBasicプランがあります。
Apple IDを既にお持ちの方はこちらからアカウントを作成できます。
Yahoo
次はYahoo!JAPANを運営するYahooの広告です。主に以下の2種類に分かれます。
MAUはスマホユーザーで6,800万、,PCユーザーで2,100万となっています。年齢層や男女比率を見てもあらゆる属性のユーザーが利用しており、Googleと同様に広いターゲットにリーチすることが期待できます。
Yahooの広告は形式によって出稿方法が異なります。以下よりアカウントを作成、広告出稿が可能です。
Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)
Yahoo!検索広告
アドネットワーク
これまでは自社サービスであるアプリ内の広告枠を、広告出稿者に提供する媒体を紹介してきました。次は、アドネットワーク(ADNW)と呼ばれる、連携するWebサイトやメディアを自動で選定、配信ができるネットワークをご紹介します。アドネットワークを活用し、ネットワークに属する複数のWebサイトやメディアに一括で出稿することで、個別の媒体ではリーチできない幅広い層のユーザーに広告を配信でき、多くのトラフィックを獲得できるようになります。 また、個別の媒体では、各々が自社の媒体の広告効果測定を自ら行うのに対して、アドネットワークは他社媒体の効果測定を行う為、データの信憑性が高いということもメリットとして挙げられます。一方、出稿先は自動で選定されコントロールできないケースが大半であるため、特定の配信面でアドフラウドが発生したり、稀に粗悪なメディアに出稿されマイナスブランディングになったりするケースが存在するなど運用にはリスクもあります。配信先のブラックリスト化を行うなど対策が必要です。
nendは株式会社ファンコミュニケーションズが提供するスマホ広告のアドネットワークです。ゲームアプリのユーザーと親和性の高いメディアが多いことが特徴です。国内最大級の広告在庫を持っているので、アドネットワークに出稿の興味がある方はご覧ください。
i-mobileは株式会社アイモバイルが提供するアドネットワークです。スマホ、PC、タブレットとデバイスを問いません。こちらも国内で最大級の在庫を持っています。
メタップスのアプリマーケティング支援について
弊社ではアプリマーケティングツールの提供のみならず、アプリプロモーションにおける広告戦略の設計から広告運用支援、アプリ内分析まで一貫したコンサルティングも提供しています。アプリのプロモーションでお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。
「Metaps Analytics」は広告計測とアプリ分析、CRM施策の機能を備えたアプリのマーケティングプラットフォームです。広告流入経路の判定、ユーザー行動の分析、Push通知、アプリ内ポップアップ等のアプリ内施策までを1ツールで実現します。既に広告効果測定ツールを導入している事業者様向けに「Metaps Bridge」という、広告効果測定ツールとアプリ内分析、CRM施策を統合して同じダッシュボードで管理できるツールも提供しています。
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