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アプリ事業に欠かせないKPIの設定方法と運用のポイント

アプリに限らず、事業やプロダクトの運営には、事業成長を定量的に測るためにKPI設定して、管理している事が多いかと思います。事業に関わる意思決定をする上でも、KPIを元にした運営サイクルを回していくことは必須であると言えます。

そんなKPIの決め方がわからないという事業者さまや、KPIを設定したはうまく運用できていないと感じる事業者さま、是非ご覧ください。

アプリ事業におけるKPIとは?

まずKPIとは何を表しているのでしょうか。
KPI(Key Performance Indicator)は日本語で重要業績評価指標と訳されます。

アプリ事業におけるKPIとは、事業運営の最重要指標であるKGIの達成やその進捗を計るために必要な中間指標のことを指します。つまり、その設定しているKPIを達成すると事業成長が計画通りに進むことを意味します。

図1:KGIとKPIの関係イメージ

また、アプリにおいてKGIとして最も設定される事が多いのはアプリ内での売上です。そのため売上の目標を達成するために、売上を構成する要素を分解して中間指標として定めたものがKPIです。
(メディアなら主に広告収益の最大化、ゲームなら課金売上がKGIとなります。)

※例えば店舗アプリのように「送客数」がゴールになる場合で、直接アプリが売上しないケースはその限りではありません。

KPIを設定する目的

KPIを設定する目的は以下のようなものがあります。

  • チームで進捗に対しての共通判断基準を持つため
  • KGI(売上など)の達成、未達成要因、ネクストアクションなどを決める際に定量的な分析を行えるため
  •  

    KPIに必要な要素

    上記のように、アプリ事業にとって欠かせない存在であるKPIですが、設定する際に必要な要素としては以下のようなものがあります。

  • 定量的で測定可能
  • KPIは設定してから、達成のためにアクションを行い、結果の目標に対しての評価を行うまでが一連の運用の流れです。そのため、定量的な評価ができない指標をKPIとして設定することは相応しくありません。

  • アクションまで分解できる
  • KGIの要素を分解してKPIを設定した後は、更にKPIの構成要素を分解して各要素に影響するアクションを明確にすることでより具体的なアクション計画の策定が可能となります。その工程ではKPIツリーの作成が効果的です。

    図2:サブスクアプリにおけるKPIツリー

  • コントロール可能である
  • KPIを設定して運用した後は適切な評価を行うためにコントロール可能である必要があります。KGI(売上)の要素を分解した際に自社でコントロールできないような外的要因を多く含む要素については重要指標として設定するのに相応しくありません。

    アプリ事業におけるKPI設定の流れ

    ① 事業の収益構造を可視化する
    ② 期間を設定する
    ③ KPIを設定する

  • ① 事業の収益構造を可視化する
  • KPIを設定する際にはまず事業の収益構造を可視化する必要があります。上述したように、KPIツリーを用いるのが効果的です。

  • ② 期間の設定
  • KPIの設定において忘れてはいけないのが期間の設定です。目標の設定の際には「いつまでに」「どれくらい」の数値を達成する必要があるのかを設定することが大切です。

  • ③ KPIの設定
  • 収益構造を可視化して期間を設定したあとは、「KPIに必要な要素」で解説した3つのポイントを抑えてKPIを設定します。

    アプリ事業におけるKPIの運用について

    KPIを設定した後のアプリ運用については以下のような流れでPDCAを回していくことが必要です。

    ① データを取得、計測する体制を作る
    ② データの評価、分析を行い課題の特定
    ③ 課題に対する解決策を実行する

    ① データを取得、計測する体制を作る

    KPIを設定した後には、設定したKPIの数値進捗を確認できる体制を作る必要があります。計測が必要なKPIに基づき、取得ができるツールの選定やダッシュボードの構築を行います。

    インストール数に加えて、アプリ内のKPIを可視化できるアプリ解析ツールについては以下からご覧いただけます。
    https://data.metaps.com/blog/2020/10/29/app_analyticstool_retention/

    ② データの評価、分析を行い課題の特定をする

    KPIの達成に向けて、一定期間アクションを行ったあとは、KPIの分析を行う必要があります。そこで重要なのは以下の2つです。

  • KPIの達成要因、未達要因を各変数ごとに明確な状態にする
  • 目標として設定したKPIを達成できている時は、その解像度を高め再現性を上げるために、なぜ達成できたのかを分析する必要があります。またその際に、達成に貢献した要素を分析し、外部環境による影響がどのくらいあるかなども分析できるとなお良いです。

  • 定量データだけではなく定性データも用いる
  • KPIの達成ができていない場合には、その原因の特定が必要です。
    取得しているアプリに関する定量的なデータの分析により、未達成に貢献している要素を特定し、その変数の未達要因として定性的な仮説出し、ユーザーヒアリング等で解決策を探すことで、新たな課題の特定ができる可能性があります。

    アプリ運営の各フェーズにおけるデータを用いた課題発見の基礎について、下記リンクにてご覧いただけます。ぜひお役立てください。
    【企画〜リリース初期アプリ向け】見ておくべきKPIとデータ活用のススメ

    ③ 課題に対する解決策を実行する

    課題の特定ができた後は、それにあった解決策を実行する必要があります。
    アプリの課題解決としては、プッシュ通知やポップアップなどのアプリ内のマーケティング施策や、アプリのUI/UXの改善、インストール獲得の効率改善など様々な打ち手が考えられます。その施策の効果を最大化させるためにもまずは上記の流れで、アプリ内の課題とその原因の特定が必要です。

    参考:アプリ主要KPI用語集

  • CPI(Cost per Install)
  • 1インストールに費やした広告費用のこと
    計算式:ユーザー獲得にかけた費用÷インストール数

  • CPA(Cost Per Acquisition)
  • ユーザが特定地点にたどり着くまでにかけた費用のこと
    計算式:ユーザー獲得にかけた費用÷特定地点到達までの費用
    測定意義:チュートリアル突破や、X地点(マジックナンバー)までのCPAを測定することにより、CPIだけでは特定できないアプリ全体の評価をすることができる。

  • ROAS(Return On Advertising Spend)
  • 指定期間の広告費用対効果のこと
    計算式:広告経由で獲得したユーザーの売上÷広告費用×100
    測定意義:広告経由で獲得したユーザーの費用対効果を評価することができる

  • MAU(Monthly Active Users)
  • 指定したタイムゾーンでアプリを起動したユニークユーザー数のこと
    デバイスID毎に計測し、1デバイスあたり1DAU とカウントする
    期間別にユニークとなるため、DailyはDAU、Weeklyの場合はWAU、Monthlyの場合MAU、Hourlyの場合はHAU となる

  • LTV(Life Time Value)
  • ユーザがアプリをインストールしてから経過した日数における、ユーザが課金した平均額のこと
    計算式:インストールユーザーの課金総額 ÷ インストールユーザー数

  • 継続率(Retention Rate)
  • インストールからの経過期間に応じた起動率のこと
    アプリをインストールした日から経過した日数毎の、アプリを起動したユニークユーザーの割合のこと
    計算式:インストールユーザの内のアクティブユーザー÷ インストールユーザー数

  • ARPU(Average Revenue Per User)
  • アクティブユーザ ー1 人あたりの平均売上額のこと
    計算式:指定期間内の売上÷指定期間内にアクセスがあったユーザ数

  • ARPPU(Average Revenue Paying User)
  • 課金ユーザー1 人あたりの平均売上額のこと
    計算式:指定期間内の売上÷指定期間内の課金ユーザ数

  • FQ(Frequency)
  • 指定期間の各日を基準として、過去X日間中、ユニークユーザーが何日間起動したかの割合のこと。ユーザー数と売上で分析することが多い。
    例:FQ7 = 5 のユーザー割合30% 売上割合15% の場合、過去7日の間に5日間アプリを起動したユーザーの割合が全体の30%、売上の割合が全体の15%であることを指す

    Metaps Analyticsについて

    「Metaps Analytics」は広告計測とアプリ分析、CRM施策の機能を備えたアプリのマーケティングプラットフォームです。広告流入経路の判定(QRコードの発行、QRコード別の流入経路も測定可能)、ユーザー行動の分析、プッシュ通知、アプリ内ポップアップ等のアプリ内施策までを1ツールで実現します。また、報告書やレポートが作りやすい、直感的で見やすいダッシュボードになっており、カスタマーサポートが充実しているのでアプリ分析ツール運用初心者の方にもおすすめです。